[118回]今年の願いごとは意外にも...宮澤佐江、七夕に何を願う?
宮澤佐江宮澤佐江・
CHIE 2015.7.3 12:00今回は、もうすぐ7月7日。織り姫と彦星が年に一度出会うこの日、佐江ちゃんが星空にかける“願い”とは? “七夕伝説”にちなんで、“チビ佐江”の頃の思い出も聞きました!
ニイハオ! 宮澤佐江です。
ーーさあ、佐江ちゃん。7月初回の「ミラチャイ」連載です。今回も、よろしくお願いします。
よろしくお願いしますッ!!
ーーさて、もうすぐ7月7日の“七夕”ですね。前回(
第117回)は、今年の“七夕の願い事は何? ” というところまでお聞きしました。佐江ちゃん、願い事は考えつきましたか??
はい! 今年の願い事は、“テレビに、たくさん出たい! ”ですね。 あれ? なんか、ミーハーかな。えへへ(笑)
ーーいえいえ、ぜひ、詳しく聞かせてください。
ここ1年は、SKE48の活動をメインにさせていただきました。今年も、SKE48の活動を優先するのは、もちろんこのままでいいんです。だけど、そのSKE48のためにも、テレビにもっと出たいなと思ってます。
SNH48だけの活動のときは、日本での活動があまりできていなくて。競馬の番組にゲストで呼んでいただいたこともありましたが、本当に1カ月、お仕事がないときもありました。
そして、SKE48になってからも、『Dr.ナースエイド』でドラマをやらせていただいたけど、SKE48が最優先だったからこそ、そんなにテレビに出ていませんでした。
なので今年は、もっとたくさんテレビに出たい! って思ってるんです。
ーーいろんな活動の中でも、テレビなのは、どうしてですか?
最近、あらためて“テレビの影響力は、すごいんだな”って、すごく感じていて。例えば、舞台のことでいうと、舞台で活躍されているすごい役者さんって、本当にたくさんいらっしゃるんです。
だけど、お名前を聞いても、すぐにお顔が出てこなかったりするときがあって(汗)。でも、その役者さんは、すごい才能を持っている方なんですよ。
例えば、先日観た『レ・ミゼラブル』。主演の方たちだけじゃなくて、アンサンブルの方たちも、皆さん、すごい役者さんたちばかりなんです。
(※編集部註:アンサンブル=主役級の出演者を支える、その他大勢の出演者)
舞台って、すごい方たちがたくさん集まっている世界だけど、皆が普通に知っている“舞台の世界”っていうのは、テレビの中の世界だと思うんです。
舞台の役者さんだけじゃなくて、スポーツ選手やモデルさんも、やっぱりテレビに名前がたくさん出て、注目されて。“すごい人だな”とか、“この人いいな”って、名前と顔が一致すると思うんです。
私に置き換えてみれば、これまでも、テレビに出させていただく機会は多かったと思います。
でも多いとはいえ、グループの中でみると、やっぱり少ない方で。“いっぱい出演できているな”って感じたのは、この10年間で1回もないんです。
だから今年は、“それを感じることができる年にしたいな”って思ってます。やっぱりテレビに出ると、気づいてもらえることもたくさんあると思うから。
指原(※HKT48 TeamH指原莉乃)ほどは、できないと思うけど、いろんな番組に出させてもらえたらいいなって思っています。
あと、過去に私を応援してくれていた方に、今の姿を見せたいです。
10年前から応援してくれている方が、今も会いに来てくれているかというと、そういう方は、本当に2、3人くらいしかいないので。。。目に見えない方はもっといらっしゃるかも知れませんけどね。
一時でも宮澤佐江を“好きだった”“応援していた”という方に、“ここまで大きくなったよ”って、今の姿を見せたいです。
“大人になったな”とか、いい意味で“変わったな”とか。どう思ってもらえるか分からないけど、すごくそう思います。
あとは、映像のお芝居をすごくしたいです。舞台となると、本番だけじゃなく、お稽古期間もあるので、スケジュール的に簡単じゃなかったりするから。
そうやってテレビや、映像のお芝居で、ちょっとずつ、ちょっとずつ、露出を増やしていけたらと思ってます。だから、それが今年の“七夕の願い事”です!
ーーテレビは見ている人の数も圧倒的に多いですからね。“どうやったら新しい自分を見てくれるんだろう”と考えたとき、最適なのかもしれないですね。
本当にそうですよね。でも…、バラエティにしても、MCでも、もともとしゃべるのが実は苦手なんです。。
いい対応ができる自信もないし、これまでバラエティ番組に出て、満足したことが1回もないんです。毎回、自分の中でヘコんで、収録後は、そのまま帰ることばっかり。。。
お芝居も、『Dr.ナースエイド』のときとか、“ああ。。 まだまだだな…”って思ったり。
テレビに出ることに対して、自信のあることといったら、正直1つもないんです。
でも、自信がないから“出られない”とか、“出ない”というのは、また違うと思うんです。
それは、経験を積んでいくものだと思うから。
ーーやってみて、初めて分かることってありますよね。
そう、そう、そう。バラエティだったら、“あそこの受け答えのとき、こう言っておけばよかったな”とか、実際に番組に出ないと、分からないこともあったりするんです。
ドラマにしても、“こういうお芝居の仕方があるのか”って、テレビで見て感じるよりも、実際に出演しているときの方が、より感じたりするんです。
ヘコむことばっかりだとは思うけど…、でも! やっぱり出演していけたらなって思ってます。
ーーなるほど。それでは、プライベートでの“願い事”もお聞きしてもよいですか?!
プライベートっ!! それはやっぱり、“美意識”高めることかな。何年間、言いつづけてるんだよ、私! って感じですよね(笑)
ーー“美意識”を高めるには、どんなことをしたらいいんでしょう?
分からないですぅ。。。 でも、分からないけど、以前、お仕事で共演させていただいたモデルさんに、“とにかくイソフラボンを毎日摂ること”って言われたので、朝も豆乳飲んで来ました。
あと、アーモンドやナッツもいいって聞いたので食べてます。全部、真似なんですけどね。形から入らなきゃ! と思って。“美”は、女性としての永遠の目標ですね。
たぶん、今モデルをやっている方も、すでに“モデル”という夢は叶えていても、例え“トップモデル”になったとしても、その“美”を保つためには、きっと、やり続けていることがあると思うんです。
だから、そういうのは、ちゃんと意識していきたいなって、すごく思ってます。
ーーなるほど。今年の佐江ちゃんの“願い事”、きっと叶いますように!
(≧∇≦) ありがとうございます!
ーーさて、ここからはちょっと話題を変えまして、織り姫と彦星の“七夕伝説”にちなんで…
なに? なに?? なに??? ラブ? ラブ?? 恋愛???
ーーそれはまた別の機会にして…、今回は、“七夕伝説”のような“物語”や“昔話”で、小さい頃の佐江ちゃんは、どんなお話が好きだったのかな? とお聞きしたくて…。“ラブ”については、また別の機会にお聞きします!
(笑)。昔話っていうと、桃太郎とか…? ってことですよね。
ーーそうですね。例えば、金太郎や、一寸法師、かぐや姫…。中国にも『西游记』(『西遊記』)という、子どもから大人まで、お話だけでなく、ドラマ化されるなど、今でもたくさんの人々に親しまれている、物語がありますよ。
昔から家には、絵本がいっぱいあったんですよ! シンデレラは昔話ですか?
ーー“童話”というと、しっくりくるかもしれませんね。
そうですね。『シンデレラ』は大好き。あとは、内容はよく覚えてないけど、『ブレーメンの音楽隊』!
ーーわあ! 懐かしいですね!
そう、そう、そう!! 皆が上に重なっていって、大きく見せていく?? みたいな(笑)好きだったなあ。
ーー学芸会などで、そういう物語を演じたことがあったりして?
赤ずきん。赤ずきんちゃん役、やったことがあります。
幼稚園の、年少さんクラスのときかなあ。。。 小さかったから、台詞もなくって。流れてくる音声に合わせて、お花を摘んだりしてました(笑)
ーー映像が残っていたら、見てみたいですね。佐江ちゃんの“赤ずきんちゃん”!
“チビ佐江”を、ですか?(笑)。映像、あるんじゃないかなあ。。。でも、昔のビデオで撮ったから、見られないかもしれない。
でも、小っちゃい頃って、とにかくかわいくなかったんです。
前の「ミラチャイ」連載でも言ったけど(
第57回)、子どもの頃“イジワル”だったってことは、はっきり覚えてます。本当に自己チューで、友だちを振り回すタイプだった。
今でも忘れられないのは、小1か、小2の頃のこと。
教室の机って、男の子と女の子が隣同士で、2人1組ですよね。隣に座ってた男の子に、お道具箱とか、筆箱の“しまい方”について、めっちゃうるさく言ってたのを、今でも覚えてます(笑)。
私がいいと思っているやり方を、無理矢理に言うんです。
「こうやって、しまうのっ!」
「ハサミは、よく使うから、一番手前に置くのっ!」
とか。全部、自分と同じセットの仕方を、隣に座ってた男子の、タイスケくんに言ってました。
「明日の準備をするときから、ノート、教科書、ノート、教科書の順番で、カバンに入れなきゃダメでしょっ!」
とかもすっごく言ってた。“何でこんなにはっきり覚えてるんだろう”っていうくらい、今でも覚えてる!
ーー もし、“懐かしの人にご対面企画”で、タイスケくんに再会したら、佐江ちゃん、何ていいますか?
えっ! ご対面に出てきたら? ぜーーーったい覚えてないですよ(笑)。とにかく、小学校の頃は、口のきき方が悪かったから。今でも悪いな…と、思うけど。昔は、ハンパなかったんです。
ーー変わったのは、いつ頃からですか?
やっぱり、中学生になってからかなあ。“先輩に敬語を使う”っていう環境が初めてできて、そういう機会が増えて変わりましたね。
中学の頃は、私の唯一の青春ですね。何か、甘酸っぱいことがあったわけではないけれど、中学はいろんなことがあったから。
“いじめ”や“登校拒否”も経験したし。部活動では、“先輩に嫌われちゃわないようにしなきゃ”っていう、“先輩、後輩”の精神的に疲れる関係も勉強したし(汗)。
でも、それが今の自分を作ってくれてると思うんです。
中学3年の冬に、AKB48のオーディションに合格しました。“ちゃんとその3年間をクリアしてから、この世界に入ってよかったな”って、本当に思います。
でも、最近48グループに入ってくる若いメンバーは、現役中学生だったり、部活動を経験していない子も多くて。“先輩、後輩”っていう、関係も経験せずに、この世界に入ってしまったのは、ちょっとかわいそうかな…、とも思います。
ーー“礼儀”は、とっても大切って、佐江ちゃんもよく言っていますよね。
本当に、そう思いますね!
ーーさあ、最後になりましたが、今回は“七夕の願い事”を中心にお話してきました。“願い事”が叶ったかどうか、また、今後の「ミラチャイ」連載でお話しを聞かせてくださいね。それでは、今回もありがとうございました。また次回よろしくお願いします!
はい! ありがとうございました! もうすぐ7月7日、一年に一度、織り姫と彦星が逢える日ですね。今年の七夕は、星空が見えるといいな。皆さんの願い事が叶いますように! また、次回の「ミラチャイ」でお会いしましょう。
谢谢大家!(皆さん、ありがとう!)
【今回のまとめ】
◎中国入門ポイント
『西遊記』は、中国は明の時代の小説で、『水滸伝』、『三国志演義』、『紅楼夢』、『金瓶梅』と並ぶ、中国を代表する古典小説のひとつ。読み物としてだけでなく、中国で連続ドラマ化され、現在も変わらず、子どもから大人まで、非常に親しまれている物語です。
実在する人物“玄奘三蔵(三蔵法師)”が、仏教の教えや経典を求め、唐の都から天竺(インドの古い呼び名)へ旅をした実際の話をベースに、架空の登場人物たちを加え、『西遊記』という一大物語が誕生。著者は、呉承恩といわれています。
暴れ者ながら旅の道中、玄奘三蔵を守りぬく“孫悟空”、女性や食の誘惑にめっぽう弱い“猪八戒”、菩薩によって白馬にされた龍の“白龍馬”、もとは河に住む妖怪であった“沙悟浄”。この一行が道中次々と現れる妖怪を退治しながら、西へ西へと進みます。
実際に玄奘が唐の都から旅に出て、天竺で修行をし、再び都に戻るまでには、17年の月日が経過していました。その軌跡は玄奘によって『大唐西域記』に記されています。現在玄奘は、西安市郊外の小高い静かな丘の上に立つ、興教寺という寺に眠っています。
◎今回のフレーズ&単語
☆西游记【Xīyóujì】西遊記。中国・明の時代の小説。著者については諸説あるが、明末の文人・呉承恩(1500?〜82)といわれている
*本文中の赤字は、中国語です。
*)中国語の表記は、上海(大陸)で使われている簡体字を使用しています。また【 】内には、中国語の発音表記として漢語拼音(ピンイン)を記しています。
撮影:山田大輔 スタイリング:山本隆司 ヘア&メイク:間篠美歩(NICOLASHKA)