2015/7/17

ミラチャイ☆[120回]宮澤佐江、ミュージカル「王家の紋章」ヒロインに大抜擢!! 帝国劇場で演じる喜び、今の胸のうち

[120回]宮澤佐江、ミュージカル「王家の紋章」ヒロインに大抜擢!! 帝国劇場で演じる喜び、今の胸のうち


2015.7.17 13:10

来年8月、帝国劇場で上演されるミュージカル『王家の紋章』で、ヒロイン・キャロル役に抜てきされた佐江ちゃん。喜びあふれる胸の内をじっくりとお届けします!


ニイハオ! 宮澤佐江です。
ーーさあ、佐江ちゃん。今回もよろしくお願いします。
はい! よろしくお願いします!! ^ ^
ーー今回は「ミラチャイ」連載“初”の“浴衣”での撮影でしたね。オレンジ色の浴衣がとってもお似合い! 本当に素敵です!!
ありがとうございますッ!!
ーー夏らしく、浴衣を着た感想などをお聞きしようと思っていたのですが…、ここで大きなニュースが飛び込んできましたね!
!!!
ーー来年8月に、東京・帝国劇場で上演されるミュージカル『王家の紋章』に、佐江ちゃんのご出演が決定したそうですね!
はいッ! そうなんです!! ありがとうございます (≧∇≦)
ーー「ミラチャイ」連載スタッフも、先ほどお聞きしたばかりで、喜ばしいニュースに、何とお祝いを言っていいのやら、ちょっと動揺しています。本当におめでとうございます!! 
ありがとうございます!!
ーーまず、役どころから教えてください!

エジプトの考古学に興味がある、破天荒で好奇心旺盛な、キャロル・リードというヒロインの女の子役です。タイムスリップしたエジプトで恋に落ちるという役なんです。
ーーヒロインでの出演なんですね! 『王家の紋章』という原作、帝国劇場という場所、共演者の方々を始め、本当にスゴい作品への参加となりましたね。
焦っているんだけど、今は、その焦りを上回るくらい喜びが大きくて!
数カ月前から、お話は聞いていたんですが、最終的な決定に至るまで、かなり期間があったんです。だから“これでダメだったら、本当にショックだな”というところもあったんです。
ある意味、オーディションだったので、完全に皆さんにOKを出していただくために、歌を歌いに行ったりしました。決まったと聞いたときには、喜びもほんと大きかったです。
ちょっと“自分で掴んだ”っていうのもあるからかな。努力は……全然できてなかったんです。だけど、そのために色々やったというのは、間違いなかったので。。
ーー今度は、帝国劇場への出演ですね。
数々の大きな作品を生み出している帝国劇場へは、これまで色んな作品を見に行く機会がありました。でも……“この舞台に立つのは、絶対無理だな”って、思っていたんです。ずっとそういう感覚で見ていたから、決まったときは、
“えーーーーーーーーッ!!! 信ッッじられないっっ!!”
っていう感じでした。

作品に出られることはもちろん嬉しいです。改めて考えると、私は、自分が“立ちたい”とか“自分じゃ無理だな”って思った場所に、本当立たせてもらっているな…、と思って。
『クザリアーナの翼』のときも、“赤坂ACTシアターに立ちたい! ”と思っていたら立てていたし。
だから、今もまだ、ちょっと驚いています。“大丈夫かな”って。一方で、“本番まで、1年あるから”っていう気持ちもあります。
ーー上演される場所もさることながら、『王家の紋章』という原作も、とても歴史のある少女漫画。ファンの方の思い入れもとても強い作品ですね。
もともと作品は、知らなかったんです。でも、漫画を読ませていただいたら、とっても面白かったんです。
SKE48のメンバーに「もうすぐ、ミュージカル決まるかもしれないんだ」っていう話を、偶然昨日、みきてぃ…、矢方美紀ちゃんにしていたんです。それで「何の??」っていう話になって、

佐江「知らないと思うんだけど、昔から連載している少女漫画で、エジプトが舞台の『王家の紋章』っていうお話なんだけど…」
美紀「えーーーーーーっ!!! ちょ、ちょっと待ってえーーーっ!!」
佐江「え!!? ナニ? ナニナニ??」
美紀「私、大ッッ好き、あの漫画!! お母さんが大好きで、それで、それで、私も読んでるけど、、もうすぐ、60巻目が出るんだよーーーーーッ!!!」
って(笑)。ここ1年で、“こんなみきてぃの姿、初めて見た!”っていうくらいの勢いで話してくれて。
「下半期で一番嬉しいかも! 全公演行く! 全公演行く!!」
って言ってくれました(笑)
ーー矢方美紀ちゃんのように、『王家の紋章』は“親子二代、三代で読んでいる”という方が多い作品だって聞きますよね。
本当に、多いみたいですね。
漫画を読ませていただきましたが、読んだだけで、もう。。 純愛とかじゃない、もう、絵を見ているだけで、胸が“ウッ…!!”となるんです。全部が…、それぞれの思いが強過ぎて。
登場人物それぞれに、愛する人がいるんだけど、その思いが強過ぎて。めっちゃ思われているのに、「私は別の人が好きなんだ」って、相手に言っちゃうし。最近の少女漫画では、なかなかないような“思いの強さ”なんです。

最近の少女漫画だと、焦らせて焦らせて、そこに“キュンキュン”するっていうのが多かったと思うんです。だけど『王家の紋章』は、もう
“ガッッ!!! ”
とくるんです。思いが強過ぎて。。 見ているこっちも、
“う、う、うわぁ、、、、、ス、スゴい…”
ってなる。でも、“これを演じるのか”って思ったら、また、“あわわわわ。。。。”って(笑)
漫画を読みながらたまに、「○○だわ!」っていう台詞を言ってみたりするんですけど……「○○だわ!」なんて、言わないですから、まだなんとも(笑)
これから1年かけて頑張ります。“キャロル”になれるように。
ーー改めてお聞きしますが、ヒロインという役どころ、いかがですか。
周りのキャストさんたちも、すごい方たちばかりで。。。自分自身の”チャレンジ”でもありますが、”チャンス”でもあると思っています。
『クザリアーナの翼』に出させていただいたときに、ひとつ思ったことがあったんです。

見に来てくださる、私のファンではない方は、私を“アイドル”というカテゴリーで見て下さっていると思うんです。
“アイドルだけど、意外と踊れるんだ”とか“アイドルだけど、歌えるんだ”とか“お芝居できるんだ”とか。そう、思ってくださった方が多かったなって。『クザリアーナの翼』のとき、感じさせてもらったんです。
正直、もともとの見方が低かった分、“意外とできるんだ”って思われることが、“ラッキーなことなんだな”って、思えたこともありました。
だから、この舞台を大成功させることが、48グループへの恩返しになると思っています。48グループのためにも、自分のためにも、“宮澤佐江として、ちゃんとしなきゃな”って、思っています。
ーー公演は来年の夏ですね。期間はどれくらいですか?
1カ月の予定です。ダブルキャストという経験も初めてです。昔、AKB歌劇団というのをやったときも、ダブルキャストだったんですが、また、それとは全然感覚も違うんじゃないかなと思っています。
ーー劇中では、作曲家のシルヴェスター・リーヴァイさんが、佐江ちゃんの役のために書き下ろすという曲もあるのだそうですね。

そうなんですよ。。 どうしよう。。 今までも、私の役のために、書き下ろしていただいた曲がたくさんあったんですけど…。
例えば、地球ゴージャスさんだったら、1つの作品は1回の上演期間で終わって、次にまた、誰かが演じるっていうことは、ないじゃないですか。
でも、『王家の紋章』は、“初演の私たちにかかってるのかな”というのはあると思うんです。だから、これから何年後かに違う人が演じたりする作品になればいいなという気持ちもあるんです。だから、そのためにしっかりしなきゃって思ってます。
ーー今から1年といえば、長いといえば長いですが、あっという間の1年かもしれませんね。
そうですね。今回のように、“1年後に公演”という作品に出させていただくのは初めてなので、ファンの方にも喜んでもらえるんじゃないかなと思っています。
だから今は、情報が解禁になる日の反応が、すごく楽しみです。(編集部註:取材は7/10)
ーーあと、『王家の紋章』ファンの方の反応も気になるところですね。
そうですよね。どう受け取っていただけるか。
ーーエジプトが舞台のお話ですが、これまでエジプトの文化などにふれる機会はありましたか?

全くノータッチでした。でも、インテリアとかは、そっち系にしたいなって憧れたことは、何度もあります!
今から、なるべくエジプトに関わるものにも、反応していきたいと思っています。やっぱりどんな知識も、作品に出るにあたって無駄になることはないと思うので。
ーー本当にそうですね。『王家の紋章』の舞台となっている古代エジプトの時代は、日本でいえば縄文〜弥生時代に当たる頃。佐江ちゃんも見たことがあると思いますが、古代エジプト文字から、その当時の文化や生活の様子が非常によくわかるそうですよ。
えーーッ!
ーーエジプトは、人類誕生の地といわれる中央アフリカのリフトバレーに近く、世界四大文明としても有名ですね。舞台の世界観をより知るためにも、いろいろな知識を学んでおくとよいかもしれませんね。
知っていた方が、その世界観を想像しやすいですもんね。まさかこの歳になって、一番苦手な歴史を学ぶことになるとは、思ってませんでした(汗)
ーーでも、今度は大きな目的がありますから!
そうですね!! それは頑張れると思います。
ーー今年の夏は忙しくなりそうですね。
今年の夏は、今までで一番くらいのレベルで忙しくなりそうですね。あ、一番はないかな??
でも、その中でも息抜きの時間を見つけながら、頑張ろうと思います。
ーーもしかして、7/18、19の中国・広州でのお仕事は、その“息抜き”も兼ねることができるかな? 久々に、鈴木まりやちゃんと、中国での活動があるそうですね。

そうなんです!
やんやんに連絡するの、超ガマンしてたんです。広州のお仕事があるから、その前に会ったり、話したりしたら、色んなことしゃべり尽くしちゃって、もったいないから(笑)
やんやんのSNSを見ていて、“わ…、やんやん、今日お休みだったんだ。。ご飯に誘えばよかった”って思った事があって。でも、敢えて連絡取りませんでした。広州でずっと一緒にいられるから! 絶対、そこでしゃべりまくろうと思って。
ーー久々の中国で、おいしいものをたくさん食べてきてくださいね!
ショーロンポー食べたい。中華料理食べたい! 広州のお料理って辛い?
ーー南の方なので、辛い料理もあるかもしれませんね。
前に広州でライブをやったときは、何を食べたんだろう。
ーーあまり食べられなくて、ホテルのビュッフェで食べたというお話を聞きましたね。(第41回)
そうだ、そうだ! 時間がなかったんだ。
ーー大好きなタピオカ・ミルクティーも忘れずに!
はい。日本のはもう、もの足りなくて、飲めないので(笑)。本場へ行って飲んできます。
ーー帰国後のお話が楽しみです!
ネタをメモっておきますね!
ーーよろしくお願いします! それでは今回もありがとうございました。また次回、よろしくお願いします!
ありがとうございました!  今回の「ミラチャイ」連載が更新される頃は、『王家の紋章』の情報が解禁された後だと思います。最近、応援してくださってるファンの方が、選挙の後はいい笑顔だったんですが、時折見せるさみしそうな顔が、気になっていました。だから、いいニュースがお伝えできて、すごく嬉しいです! それでは、また次回の「ミラチャイ」連載でお会いしましょうね。谢谢大家!(皆さん、ありがとう!)

【今回のまとめ】
◎中国入門ポイント
佐江ちゃんが久々に訪れる“広州(市)”は、日本の沖縄より南、中国南部に位置する北京、上海に次ぐ大都市です。香港・マカオにも近く“広東省”の省都でもあります。
この地域では、中国の共通語である“普通語(北京語)”ももちろん通じますが、“広東語”が広く話され、“広東語”は同じ中国人同士でも、「話せないし、聞いても分からない」というほど、“普通語”とは、大きな違いがあります。(第35回)
そして、忘れてならないのは、“食は広州に在り”といわれるように、“広東料理”の本場、“食の都”であるということ(第38回)。中国のことわざで、“生在苏州=蘇)、衣在杭州食在广州广=広)、 死在柳州”の中でも、“食の都、広州”については、人々に最も語られている一節です。
◎今回のフレーズ&単語
生在苏州衣在杭州食在广州死在柳州【Shēng zài sūzhōu yī zài hángzhōu Shí zài guǎngzhōu sǐ zài liǔzhōu】中国のことわざで、中国各地の優れた特徴を表している。
“生まれるなら子の誕生を盛大に祝う蘇州がよい。衣服を作るならシルクの産地である杭州がよい。食なら豊富な食材がそろう広州がよい。死ぬなら良質な木材で棺桶ができる柳州がよい” 
:生まれる/:ある、いる/:衣服/:食べ物、食べる/:死。穿在苏州穿【chuān】[服を]着る)、 玩在杭州【wán】遊ぶ)などのパターンとともに用いられることもある
*本文中の赤字は、中国語です。
*)中国語の表記は、上海(大陸)で使われている簡体字を使用しています。また【 】内には、中国語の発音表記として漢語拼音(ピンイン)を記しています。
撮影:山田大輔 スタイリング:山本隆司  ヘア&メイク:間篠美歩(NICOLASHKA)


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